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顎関節症の治療

顎関節症の発症因子は様々なものがあります。
それぞれの因子に応じた対策を行ったうえで、現在の症状に対する治療を行います。
原則的には可逆的な(元の状態に戻すことができる)治療法から選択します。

【行動医学療法】
 

1.日常生活での注意
症状がなかなか軽くならないとき、自身の生活の中に症状を長引かせる問題がある可能性があります。
ほおずえをつくことや日中のかみしめやくいしばりをしないこと、爪や鉛筆をかんだりしないこと、長時間のパソコンの使用に気をつけることなどや、両側でかんで食事すること、就寝時の姿勢やスポーツや楽器演奏についてなど、考えられる因子について問題の解決に努めます。
2.ストレスの管理
ストレスが歯ぎしりやくいしばりの誘引になっていたり、過度の筋肉の緊張を引き起こす恐れがあります。

【理学療法】
可逆的な治療であり、セルフケアとして行えるものもあります。
  1.温熱療法
(ア)冷罨法・温罨法
   急性期(ずきずき痛いとき)では冷シップなど冷やし、慢性期(多くはこちら ) ではホットパックなどで暖めます。
(イ)レーザー療法 (図)
レーザーを照射することによって、局部に温熱効果が得られます
  (ウ)超音波治療 (図)
超音波治療器はやや深部に温熱効果が得られます。
  2.低周波治療 (図)
筋肉の緊張状態をほぐす効果があります。

  3.運動療法
(ア)関節可動化訓練
(イ)円板整位運動
(ウ)筋進展訓練
(エ)負荷筋訓練
(オ)ガム咀嚼訓練
など状態に合わせた運動や訓練を行うことにより症状が改善します。
【スプリント療法】
  関節や筋肉に対するストレスを軽減したり、歯ぎしりをコントロールするはたらきがあります。
目的によって何種類かのタイプがあります。
可逆的な(元の状態に戻すことができる)治療であり、かみ合わせの問題が疑われる場合にも使用します。
長期使用の場合は、定期的なチェックが必要です。
【咬合治療】
  明らかにかみ合わせに問題がある場合は、かみわせの調整や、冠を作って治療することもあります。ただし、非可逆的な(元の状態に戻すことが難しい)治療なので慎重に行う必要があります。
【薬物療法】
  1非ステロイド系抗炎症剤
痛みのコントロールのために使用します。
2筋弛緩剤
筋の緊張を柔らげるために使用します。
3安定剤・抗うつ剤
歯ぎしりが強いとき効果があることがあります。
【外科療法】
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  1.非開放性関節手術
(ア)パンピングマニピュレーション
一本の注射針で関節腔を穿刺し生理食塩水でパンピング(注入と吸引を繰り返す)を行います。
関節腔を膨らませることにより、可動域の増大や円板の整位が期待されます。
上関節腔洗浄療法(アルスロセンテシス)
関節腔洗浄を目的に、インプットとアウトプットの二本の注射針で穿刺、灌流・ 洗浄を行います

(イ)関節鏡視下手術

2.開放性関節手術
皮膚を切開し関節包を開いて行う手術です。神経損傷や運動制限などの後遺症のリスクがあり、あまり行われていません。


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